介護施設では、どんなに気をつけていても転倒事故や誤飲などのトラブルが潜んでいます。
高齢者は転倒するだけでも、命に係わる事例に発展する可能性もあります。
そんなトラブルに備えるために、介護に特化した賠償責任保険があります。
介護者が目を離したすきに利用者が転倒し怪我をしたなど、通常の業務を行っているときの事故に関する補償をしてくれる保険を、施設賠償責任保険といいます。
この保険は、施設の過失により怪我をさせてしまった場合などにも補償してもらえます。
補償の内容は損害賠償金や、損害を防ぐために使った費用、応急手当や裁判にかかった費用もカバーされるのがメリットです。
そのため、施設を持つ事業者は入っておくべき保険であるといえます。
施設で提供した物品で損害が生じたときに備えるといい補償が、生産物賠償保険です。
施設側が提供した食事で食中毒を起こしたり、介護用品の欠陥で利用者が怪我をした場合などに備えることのできる保険です。
利用者から預かった持ち物を破損してしまった場合に補償されるのが、受託者賠償責任保険です。
眼鏡を落として割ってしまったり、現金を預かっていたのに盗まれてしまった場合や、汚してしまった場合などに補償してくれる保険です。
人格権損害補償と呼ばれるものがあります。
介護者とトラブルになった時に、利用者が精神的苦痛を与えられたとしたときの補償です。
このように、介護施設ではリスクあるトラブルが予想されます。
スタッフが起こした事故でも、事業者が責任を取らないといけません。
そんなときのために、補償を準備しておくことは、安心につながります。